SIGNS OF THE TIMES by Arne Schmitt

ドイツ人フォトグラファー、アルネ・シュミット(Arne Schmitt)の作品集。ミュンヘン北部に位置するパークシュタット・シュヴァービング地区は、1990年代に新自由主義の精神に則って再設計された。40ヘクタールの敷地はオフィス街、集合住宅、細長い緑地で構成されている。作者は、この地区の機能性と意味を説明的な写真ではなく、34枚の看板やロゴのモノクロのイメージに凝縮しようとした。またこの一環として、バウハウスの有名人の名を冠した14の通りの標識を撮影した。それぞれの人物とその周辺の都市の環境との関係性はイメージを見るだけだとよく分からないが、この簡潔な記号の集まりが作者の作品の枠組みとなっている。計画と経済的な背景を年代順に記録した短いテキストを付け加えることによって、歴史を持たないこの地区のまとめを完全なものにしている。また最近では写真家ヨアヒム・ブローム(Joachim Brohm)もこの地区を舞台に長期プロジェクト「Areal」を行っている。本書は、2020年2月から4月にルートヴィヒスハーフェンにあるヴィルヘルム・ハック美術館のルドルフ・シャルプ・ギャラリーで開催された「Arne Schmitt – Räson」展に伴い刊行された。

by Arne Schmitt

REGULAR PRICE ¥3,300  (tax incl.)

softcover
48 pages
219 x 278 mm    
black and white
2020

published by SPECTOR BOOKS