TO UNRAVEL A TORMENT by Louise Bourgeois

アメリカを拠点としたフランス人アーティスト、ルイーズ・ブルジョワ(Louise Bourgeois)の作品集。「私の目標は、過去の感情を再現することである。私の芸術は、エクソシズム(悪魔祓い)だ。("My goal is to relive a past emotion," "My art is an exorcism.") 」と語るその作品群は、ドローイング、絵画、版画、インスタレーション、執筆活動と多岐に渡り、20世紀の美術界において特異なまでに貢献したことで知られる。心理的かつ感情的、時に性的な要素を含ませ、抽象的なものと物質的なもの、官能的なものと痛ましいものを交錯させ、その印象を世に残している。

本書は、アメリカ・メリーランド州の「グレンストーン美術館」において作者の初展覧会となる「To Unravel a Torment」の開催に伴い刊行された。同館のコレクションから30点以上の主要作品が展示され、初期の木製「Personage」から大型の吊り下げ型彫刻、ドローイングや印刷作品、テキスタイルや「Cell」シリーズまで、作者の膨大な作品群から厳選した作品が掲載されている。

作者は多作なアーティストとしても知られており、抑圧、象徴主義、素材や物質に関する膨大な精神分析的考察を彫刻的表現と結びつけている。作者の研究者であるフィリップ・ララット・スミス(Philip Larratt-Smith)が注釈を加えた、作者による未発表の日記もあわせて収録、多数の作品群とともに精神面からも作者のキャリアを振り返る内容となっている。

EXHIBITION:

ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ
会期:2024年9月25日(木) - 2025年1月19日(日)
休館日:会期中無休
時間:10:00-22:00
場所:森美術館
詳細

by Louise Bourgeois

REGULAR PRICE ¥11,000  (tax incl.)

hardcover
208 pages
228 x 287 mm
color, black and white
2018

published by GLENSTONE MUSEUM