WHO IS CHANGED AND WHO IS DEAD by Ahndraya Parlato

アメリカ人フォトグラファー、アンドラヤ・パルラート(Ahndraya Parlato)の作品集。本作は、自らの母親の自殺と子供達の誕生という、自身の人生を変えることとなる出来事をきっかけに、複雑で矛盾を孕んだ「母性」を見つめた多角的なプロジェクトである。イメージと文書によって非常に個人的な出来事と政治的・歴史的背景をつなぎ合わせ、様々なジャンルや世代の物語をまとめることによって、ニュアンスに富んだ力強い作品になっている。作者による文章と静物写真、彫刻、母親の遺灰で作ったフォトグラム、母親が隠れている19世紀の「隠れた母」の写真を再現したイメージが随所に織り込まれている。中でも自分の子供達を撮った写真には、母親が子に注ぐ深い愛と同時に、より客観的な視線も感じられる。そしてこの複雑な構造の中で、子育て、死、ジェンダーにまつわる根本的な問い ー 例えば作者が今感じている恐れは、はるか昔から母親たちが感じてきた恐れと何が違うのか。女の子を育てている母親だけが感じる不安とはなにか。母性そのものが1つの解釈であるとはどういうことか ー に明確な答えを出そうとしている。

by Ahndraya Parlato

REGULAR PRICE ¥7,700  (tax incl.)

hardcover
136 pages
200 x 252 mm
color
2021

published by MACK