AL RÍO / TO THE RIVER by Zoe Leonard

アメリカ人アーティスト、ゾーイ・レオナルド(Zoe Leonard)の作品集。アメリカとメキシコの国境にある水域を写真シリーズとエッセイという形でまとめた1冊。

作者は、同世代のアーティストの中で最も影響力のある人物の一人である。作者の作品は、写真、彫刻、インスタレーションを融合させ、厳格なコンセプチュアリズムと作者独自の明確なビジョンでバランスをとっている。2016年に開始された『Al río / To the River』は、米国とメキシコが共有する1,000マイル以上の川の境界線に取り組む壮大なスケールの写真プロジェクトである。メキシコでは「リオ・ブラーボ(Río Bravo、怒れる川)」、アメリカ合衆国では「リオ・グランデ(Rio Grande、大きな川)」として知られるこの川を、文化的、生態学的、歴史的、社会的、政治的、経済的懸念が交差する多面的なライトモチーフとして挑んでいる。本書は2冊組で刊行され、1冊は作者の写真シリーズを収録。アメリカ人詩人、アーティスト、編集者のティム・ジョンソン(Tim Johnson)が編集を手掛けた2冊目は、国際的に活躍するアーティスト、記者、詩人、学者などの著名なグループによる寄稿文が集められている。この作品のプロジェクト本体とは別の流通形態として考案された本書は、川、環境問題、国境文化や現代における国境問題に関心がある人々へ学際的な参考文献を提供している。

by Zoe Leonard

REGULAR PRICE ¥14,300  (tax incl.)

2 softcovers in a slipcase
315 pages (volume I)
232 pages (volume II)
228 x 280 mm
color, black and white
2022

published by HATJE CANTZ