ウガンダ出身のイギリス人フォトグラファーであり作家のスタンレー・ウォルコウ=ワナンバ（Stanley Wolukau-Wanambwa）による作品集。アーティストでもあり、批評家としても活動する作者が今回手がけた今作は、切り口、折り、引用、用語、イメージによって構成され、そのすべてが、固有名詞（proper name）もしくは適していない名称（improper name）の響きを問う。

はじまりはアフリカの伝統的な「ケンテ布」をまとった議会での夏だったのかもしれないし、サマーキャンプの運営から始まったのかもしれないし、社会的距離という不正確な重要性から始まったのかもしれない。そのはじまりは確実に複数存在し、不確定要素も複数に連なるが、時間の経過とともに空間にもたらされた反射のように安定している。あるいは、写真のようにそこに留められているのである。

Artist and critic Stanley Wolukau-Wanambwa presents INDEX 2025, a book constituted by cuts, folds, citations, terms and images, all of which explore the resonance of its (im)proper name. The book may have begun in the summer of congressional Kente cloth, in the operation of summer camps, or in the imprecise materiality of social distance. Its origins are certainly multiple, multiply uncertain, as stable as any reflection given in space over time. Or, as fixed as any photograph.