POSTURING

ロンドンを拠点に「Wallpaper* Magazine」等でフォトディレクターを務めるホーリー・ヘイ(Holly Hay)と、同じくロンドンでファッションキュレーターとして活動するショナ・マーシャル(Shonagh Marshall)によって編集された作品集。2000年代初頭以降、これほどまでにファッションフォトグラファーたちが一つのムーブメントになったことはなかった。今、21人の現代ファッションフォトグラファーたちが、新たなムーブメントを伝えるこの作品集のために結集、エディトリアルをテーマに特集され、新しいストーリーを今までにない方法で提示するため身体をどのように用いるかということをとりわけ見所としている。写真家、スタイリスト、プロップスタイリスト、編集者のインタビューに加え、58のエディトリアルワークを通して本作はムーブメントが変化させてきたファッションの表現方法とはいかなるものかを探る。ヘイとマーシャルを編集に迎え、常軌を逸した不思議な美しさを存分に描き、ファッションフォトの本質的な機能と意味を問いかける。それは、2000年代に賛美されたむき出しの消費者主義に基づいた著名人の起用や過激なセクシュアリティを全面に出した体、美貌重視のヴィジュアルなどを排除したスタイルである。衣服やキャスティング、イメージ作りの伝統的なアイデアを変えるだけでなく、身体がファッションを意味し、ファッションが身体に与えうる意味を再び文脈に当てはめ定義する。本作は、そういった変化やこの新たなムーブメントの記録であり、創作に最も不可欠な声やヴィジョンを逃さず捕えている。

参加アーティスト:アンドレア・アルテミシオ(Andrea Artemisio)、ビビ・コルネホ・ボスウィック(Bibi Cornejo Borthwick)、ブロマーズ&シュム(Blommers & Schumm)、ブリアナ・カポッツィ(Brianna Capozzi)、キャスパー・セイェルセン(Casper Sejersen)、チャーリー・エングマン(Charlie Engman)、シャーロット・ウェールズ(Charlotte Wales)、ココ・キャピタン(Coco Capitán)、エステル・ハナニア(Estelle Hanania)、ハナ・ムーン(Hanna Moon)、ジョニー・ドゥフォート(Johnny Dufort)、ジョイス・NG(Joyce Ng)、レナ・C・エメリー(Lena C. Emery)、マーク・ペクメジアン(Mark Peckmezian)、マートン・ペルラキ(Marton Perlaki)、パスカル・ガンバルテ(Pascal Gambarte)、レト・シュミット(Reto Schmid)、スフォ・モンクロア(Suffo Moncloa)、ティム・エルカイム(Tim Elkaïm)、タイロン・レボン(Tyrone Lebon)、ゾエ・ガートナー(Zoë Ghertner)

記事:ブックレヴュー『 POSTURING 』ホーリー・ヘイ&ショナ・マーシャル
現代ファッション写真の論点( IMA ONLINE )/ 河野幸人

by Holly Hay , Shonagh Marshall

REGULAR PRICE ¥6,050  (tax incl.)

hardcover 
192 pages
150 x 190 mm
color
2018

published by SPBH EDITIONS