BROKEN RELATIONS. INFRASTRUCTURE, AESTHETICS, AND CRITIQUE
本書は、集団的に経験されてきた危機を示す「症状」であり、そのアウトプットを見せる作品集である。時に目に見えず、見過ごされてきたインフラストラクチャー(インフラ)に対する新しく広範な感性を生み、ローカルないしグローバル両面における政治・アート・キュレーション実践・そのシステムの分析といった、生活の全ての側面における重要性を強調する。
読者はインフラを有形の現象や物理的なネットワークとしてのみならず、非物質的な関係性、象徴的な行為として見なすことで、目に見える形や見えない形で、我々の現在、そして美的感覚の領域を形成する。生産・流通・発表の物理的・思想的な状態の相互作用は、組織的な批評を下すように教育された我々の視線を、現実的かつシンボリックな秩序、場、そして経済に向けさせる。
本書は「ライプツィヒ版画・製本芸術大学(Academy of Fine Arts Leipzig)」と「ウィーン美術アカデミー(Academy of Fine Arts Vienna)」の協力によって制作。企画そのものは、同名展覧会とレクチャーシリーズをもって2021年にライプツィヒで始動した後、2022年にウィーンで「Conditions and Frameworks: Infrastructure as Form and Medium」展と「Broken Relations: Infrastructure, Aesthetics, and Critique」というカンファレンスが開催された。
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