MAKING FUTURES

ベルリンを拠点とするプロジェクト「Making Futures」の作品集。21世紀において、建築または建築家は、どのような役割を果たすことができるのであろうか。建築を物体の集まりとしてではなく、媒介の一形態として捉えたとき、どのような可能性が生まれるのであろうか。成長と利益をかすめとることに取り憑かれている新自由主義時代の指図から私たちの実践を遠ざけたとき、どのような空間的動態が現れるのであろうか。2018年より、「Making Futures」は、分野、機関、領域を超えた実践に基づく研究を通じて、これらの問いに答える方法を模索してきた。学校、ワークショップ、その他の教育の形式において、「Making Futures」は、組み立て、建設、ベーキング、リサイクル、ダンスなど、多様な形態の知識交換を軸にした都市づくりの方法を探求してきた。本書は、このアクションリサーチの経験と、それが促すアイデアの概要を示している。本書は、集合的なプロセスとして、また資源としての建築の実践に対する新たな理解を提案するものである。

「Making Futures」は2018年にベルリンを拠点に活動する建築家コレクティブ「ラウンラボア(raumlabor)」とベルリン芸術大学(UdK)とのコラボレーションによりスタートした、実践に基づく研究プロジェクト。メンバーは、マルクス・バーダー(Markus Bader)、ユアン・チャコン(Juan Chacón)、ジョージ・カフカ(George Kafka)、アンナ・コカロノヴァ(Anna Kokalanova)、クリストフ・メイヤー(Christof Mayer)、タチアナ・シュナイダー(Tatjana Schneider)、ロザリオ・タレビ(Rosario Talevi)。

by Making Futures

REGULAR PRICE ¥6,600  (tax incl.)

softcover
272 pages
240 x 330 mm
color
2022

published by SPECTOR BOOKS