THE OBJECT OF ZIONISM: THE ARCHITECTURE OF ISRAEL by Zvi Efrat
イスラエル人建築家、建築史家のツヴィ・エフラット(Zvi Efrat)の作品集。20世紀初頭から1960~70年代までのイスラエルで見られたシオニズム(※註)に基づく空間計画と建築構成についての批判的な研究をまとめた一冊。規模と成長率において他に類を見ないモダニストのプロジェクトとしてイスラエルを捉え、その政治的、倫理的状況、過剰なまでに行われた空間と構造の実験について精査している。国家の活力と文化的独創性を示すことを目的としたこのプロジェクトは、戦後の建築のトレンド、中でもブルータリズムと構造主義を応用して、新しい領土を造成し、何十もの新しい街を作り、何百もの新しい田園地帯を開拓した。一般に信じられていることとは逆に、イスラエルは緊急事態の対策や投機的な事業ではなく、むしろ理想的な国家を瞬時に設計するという目的から生まれたのである。
※註 イスラエルの地(パレスチナ)にユダヤ人の民族的拠点を再建、樹立することを目指したユダヤ人の運動。シオン運動、シオン主義ともいう。「シオン」はパレスチナの古名であり、エルサレムの「シオンの丘」を指す。
by Zvi Efrat
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