アメリカ人フォトグラファー、アル・ヴァンデンバーグ（Al Vandenberg）の作品集。本書は、ビートルズの伝説的なアルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド（ Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band ）』のアルバムカバー制作に協力したフォトグラファーとして最も良く知られている作者の初作品集であり、1970年代から80年代にかけてのロンドンのスタイル、ムード、トーンをとらえたストリート・ポートレイトを一堂に会した一作となっている。ヴィクトリア & アルバート博物館（V&A）のシニア・キュレーターであるマーティン・バーンズ（Martin Barnes）は、「ヴァンデンバーグの鋭敏で誠実な視線は、全てに等しく注がれています。彼は対象の社会的地位や文化的背景に左右されることなく、その人の本質を感覚的に感じとることができる（ ... ）この本の写真は、どれを挙げてもポジティブでワクワクするようなエネルギーに満ち溢れています。彼は、出会ってすぐに自分と被写体との間にある種の関係性を築き上げ、相手へ感情移入することに天才的に長けていました。」と本書のあとがきで述べている。

「若いというのは最高の時です。人生はまだまだこれから。恋愛、希望、どこまでも広がる夢や想像のための時間。家を離れるということは、両親や家という束縛から解かれた、自分だけの自由な世界が始まるということです。望むことは何でもできる、どんな自分にもなれる気がするものです。未来はとてもポジティブに見えるでしょう。」 &mdash アル・ヴァンデンバーグ

本作は、ロンドンのギャラリー「Eric Franck Fine Art」の協力により出版された。