REQUIEM FOR THE SUN THE ART OF MONO-HA

「もの派」作家とその作品群を紹介した作品集。2012年にロサンゼルスの「BLUM & POE」で開催された展覧会「太陽へのレクイエム: もの派の美術」に伴い刊行。同展は、日米安保条約、反戦運動、オイル・ショックといった出来事を背景にした東京で、1968年から1972年にかけて現れた美術動向「もの派」の活動を美術史の視点から再検証し紹介したことで、国際的に非常に高い評価を受けた。関根伸夫、リー・ウーファン(李禹煥、Lee Ufan)、菅木志雄、小清水漸、成田克彦、吉田克郎、榎倉康二、高山登、本田真吾、高松次郎といった作家たちによる日本の戦後美術において太陽と擬えられたオブジェの内在的崩壊に呼応した美術的脱却や、物質の再定義といった試みによって際立った作品群を生み出した「もの派」の登場は、戦後美術史上における重要な転換点となった。本書は、過去の貴重な展示記録を含む作品図版、展示風景、「もの派」に関する主要なエッセイを収録し、これまでにないボリュームで「もの派」を紹介する一冊となっている。

by Jiro Takamatsu , Katsuhiko Narita , Katsuro Yoshida , Kishio Suga , Koji Enokura , Lee Ufan , Nobuo Sekine , Shingo Honda , Susumu Koshimizu

REGULAR PRICE ¥44,000  (tax incl.)

hardcover
244 pages
260 x 217 mm
color
2012

published by BLUM