STUDY MAGAZINE VOLUME 05
ニューヨークを拠点に活動するフランス人編集者、作家、スタイリストのクリストファー・ニケ(Christopher Niquet)によるファッション&カルチャー誌。毎号一人のアーティスト、写真家、タレント、作家の意見や作品に焦点を当て紹介する。クリストファー・ニケは、これまでにカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)やクリスチャン・ラクロワ(Christian Lacroix)、アンナ・モリナーリ(Anna Molinari)をはじめとしたデザイナーの舞台裏で働き、『ヴァニティ・フェア(Vanity Fair)』誌の寄稿ライター、『エル・フランス(ELLE France)』誌のエディター、『セルフ・サービス(Self Service)』誌のスタイリストを務めた経験を持つ。
第5号は、ファッションエディターのカミーユ・ビドー=ワディントン(Camille Bidault-Waddington)ゲストに迎え、特集する。スタイリストの仕事とは、社会における文化的な変化を衣服に反映させること、そしてファッション誌のページを用いて服装の進化を記録し、自分たちの生きる時代を批評することである。
カミーユは20年以上にわたって世界の一流フォトグラファー陣とコラボレーションを行い、ファッション写真の表現の限界に挑戦するイメージを生み出してきた。「モデルは自分自身の延長であり、写真は住むべき世界であり、服は内なる思考の本能的な解釈である」というユニークなビジョンに基づいた表現は現代における一流ファッション誌で欲されている。
本号ではその作品を再考し、何千枚ものファッション写真を100枚以下にまで絞り込み、1つのファッションストーリーでありながら同時に独立した個人の芸術的な活動の記録でもあるポートフォリオを作り上げた。これらの写真に着想を得て作家のナターシャ・スタッグ(Natasha Stagg)と、アーティストであり詩人、環境アクティビストのウィルソン・オリエマ(Wilson Oryema)が書いたテキストは、一枚のフレームの中に一つの世界を創り出すファッション写真の力を証明している。
あわせて、フォトグラファーのアンジェロ・ペンネッタ(Angelo Pennetta)が撮影を担当し、カミーユがファッションモデルのキキ・ウィレムス(Kiki Willems)をスタイリングした別冊も差し込まれている。
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