ACCRA/LONDON: A RETROSPECTIVE by James Barnor

イギリス系ガーナ人フォトグラファー、ジェームス・バーナー(James Barnor)の作品集。作者は60年に及ぶキャリアの中で2つの大陸に暮らし、スタジオでのポートレイト写真からフォトジャーナリズム、雑誌へのコミッション、幅広いテーマの社会批評まで様々なジャンルの作品を作り続けた。1950年代初期、ガーナの首都アクラにフォトスタジオ「Ever Young」をオープンし、会話とハイライフの音楽で満ちる生き生きとした雰囲気の中で独立に向かって突き進むガーナの姿を写真に収めていた。1959年にロンドンに渡ると、自分の写真をさらに進化させつつ、影響力を誇った南アフリカ共和国の雑誌「Drum」からの依頼を受け、この時代の精神とロンドンで急速に増えていたアフリカ系移民の体験を写し出す作品を撮り続けた。1970年代に入ると作者はガーナへ戻り、国内初のカラー写真のプリントラボをオープン。並行してポートレイト制作を続け、主に音楽シーンで活躍する。その後、1994年には再びロンドンへ拠点を戻している。

建築家のデイヴィッド・アジャイ(Sir David Adjaye OBE)、クリスティン・バルテ(Christine Barthe)、デイヴィッド・ハート(David Hartt)、アーリン・イブレック(Erlin Ibreck)、アリシア・ノック(Alicia Knock)らによる書下ろしテキストに加え、作者とサーペンタイン・アーティスティック・ディレクターのハンス・ウルリッヒ・オブリスト(Hans Ulrich Obrist.)との対談も収録。

本書は、イギリスのサーペンタイン・ギャラリー(Serpentine Gallery)で2021年5月から10月に開催された展覧会に伴い刊行された。

バーナーが撮影した1960年代のイギリスに暮らすアフリカ系移民のポートレイトには、当時始まったばかりのブラックパワー運動の真っただ中に生きる人々の希望とレジリエンスだけでなく、彼らの素晴らしいファッションセンスまでもが捉えられている」– VOGUE誌

by James Barnor

REGULAR PRICE ¥5,280  (tax incl.)

softcover
240 pages
200 x 250 mm
black and white
2021

published by WALTHER KÖNIG