1977年に開廊、ニューヨーク、パリ、ロサンゼルで展開し、現代において最も影響力があると評される現代美術家らの作品を質高く見せてきた「マリアン・グッドマン・ギャラリー（Marian Goodman Gallery）」。本書は、ギャラリー開廊30周年記念の際に刊行された、ギャラリーの歴史を辿る一冊である。美術学者でありキュレーターのリン・クック（Lynne Cooke）と同ギャラリーの創設者兼CEOのマリアン・グッドマン（Marian Goodman）のインタビュー、芸術論・美術史・美術批評を専門とするジャン・フランソワ・シュヴリエ（Jean-François Chevrier）とグッドマンのインタビューに加え、美術史家であるベンジャミン・H・D・ブクロー（Benjamin H.D. Buchloh）のエッセイ、ギャラリーにおける展覧会の30年の軌跡を辿る年表が収録されている。編集はH・D・ブクローが務める。