ACTION AS SCULPTURE by Lygia Clark, Franz Erhard Walther

ブラジル人アーティストであるリジア・クラーク(Lygia Clark)と、ドイツ出身のアーティストのフランツ・エアハルド・ヴァルター(Franz Erhard Walther)による作品集。2023年12月から2024年6月まで、ドイツ・フルダの美術館「ヴィラ・フランツ・エアハルト・ヴァルター(VILLA Franz Erhard Walther)」で開催された展覧会に伴い刊行された。

本作は近年の美術史において、鑑賞者の役割というものに革命をもたらした2人の重要人物の出会いを演出するものである。二者は直接会ったことはなく、互いの作品は多くの点で異なるが、ほぼ同時に実践された参加型作品へのアプローチには共通点が見られる。

リジア・クラークは、1959年にリオデジャネイロで発表された「新具体宣言」に基づき展開されたブラジルの芸術運動「ネオ・コンクレティスム(新具体主義)」の代表的人物として広く評価されている。参加型、官能的、時には癒しの体験として芸術を追求するクラークは、20世紀後半を代表する芸術家の一人として捉えられている。1960年代初頭、ミニマリズムの流れの中で活動していたフランツ・エアハルト・ヴァルターは、鑑賞者を積極的に作品に関与させ、「主役」とする開かれた概念を打ち立てた。行為こそが真の作品であるという考えは、広い世代のアーティストたちに影響を与えた。

本書は、それぞれの文化的文脈における芸術と観客の関係性を変えた1960年代と1970年代の作品に焦点を当てている。

by Franz Erhard Walther , Lygia Clark

REGULAR PRICE ¥9,900  (tax incl.)

hardcover 
264 pages
200 x 250 mm
color, black and white
2024

published by DISTANZ