イギリス人アーティスト、スティーブン・ウィラッツ（Stephen Willats）の作品集。グレーターロンドンの街ヘイズにあるイェディングで2018年に撮影した作品、テキストと、街中で見られるグラフィック的な要素を収録。写真家のステファン・ウィラッツ（Stephen Willats）は、昔から良く知っているこのエリアを「平々凡々とした生活の舞台として作られた標準的な場所」とみなしてきた。このプロジェクトでは、この辺の住宅街の通りを歩いている二人の女性を撮影した。前後に並んで歩き、お互いに触れることも話すこともないが、二人の間に何らかの関係があることは明らかである。彼女達のつかず離れずの微妙な距離感は、都市に住むことからくる精神的な体験と社会的な状態の表れに他ならない。彼女達はお互いを知っている訳でもなくが、見も知らずの間柄でもない。