CASABLANCA ART SCHOOL: A POSTCOLONIAL AVANT-GARDE 1962–1987

「カサブランカ・アートスクール(Casablanca Art School)」がもたらした影響を包括的に概観する作品集。2023年7月から2024年10月にかけてフランクフルトの「シルン美術館(SCHIRN KUNSTHALLE FRANK­FURT)」で開催された展覧会に伴い刊行された。

1956年にモロッコが独立してからわずか数年後、モロッコの街カサブランカは文化再生における活力に満ちた中心地として発展した。この革新的な美術学校の主な代表者たちは、学生や教師、関連アーティストたちとともに、この地域におけるポストコロニアル現代美術の発展の中心的な原動力となって活動した。彼らの目的は、地元の歴史への開放性と、新しい社会的な実情を結びつけることであった。その中には、「バウハウス宣言」の理念と対話しながら、地域の文脈の中で美術、手工芸、デザイン、建築の関係を再評価することも含まれていた。これは、西洋の大都市から受けた芸術的影響と、植民地時代に損なわれた土着の遺産を組み合わせることによって達成された。

収録されたテキストでは、美術学校の歴史、モロッコの風土芸術遺産、公共空間の役割と意義についての考察が語られている。

REGULAR PRICE ¥6,600  (tax incl.)

softcover
136 pages
190 x 270 mm
color, black and white
2024

published by SPECTOR BOOKS