CORPS FLOTTANTS by Constance Guisset

フランス人デザイナー、コンスタンス・ギセ(Constance Guisset)の作品集。作者は絵を描く。その多くがスタジオで、デザインオブジェクトや空間演出へと繋がっていくアイデアの出発点として描く。けれども、義務や目的から離れ、時が止まっている瞬間に絵を描くこともある。仕事のために描くのではなく、自由になるために描く。本作はそんな自然に生まれた発想から描かれたシリーズである。作者が好んで「ロックダウンのおばけ(ghosts of lockdown)」と呼ぶ本作が初めて形になったのも、海の上だった。本書では、意図的に文章を入れないことで鉛筆によるドローイングに自由な表現の場が与えられている。茶目っ気たっぷりの色鮮やかなおばけたちが、本のすみからすみまで浮いたり移動して真っ黒なページの上で照らされて現れる。本を閉じても我々の視界に残像として現れてくるその絵は、記憶から拭いきれない波の動きの記憶のようである。

本作は、写真作品を中心とした作品集を刊行するフランスの出版社「CHOSE COMMUNE」が手がけるシリーズ「Coup de Crayon」の第4作目。本シリーズは写真から離れ、ペインティング、ドローイング、コラージュ作家、デザイナーそれぞれの描き下ろし作品で構成されており、1作目にイリス・デ・ムウイ(Iris de Moüy)、2作目にナタリー・ドゥ・パスキエ(Nathalie Du Pasquier)、3作目にジョアンナ・タガダ(Johanna Tagada)が参加する。

by Constance Guisset

REGULAR PRICE ¥4,950  (tax incl.)

softcover
64 pages
135 x 210 mm
color, black and white
2021

published by CHOSE COMMUNE