COUNTING TILL TEN by Isabelle Wenzel
ドイツ人アーティスト、イザベル・ヴェンツェル(Isabelle Wenzel)の作品集。作者は本書において自分自身と見る者を相手としたゲームを楽しんでいる。このゲームの重要な要素は即興性である。失敗から何かが生まれる。作者はカメラと女性の身体の役割に疑問を投げかける。作者は自分の身体をモデルとして使い、動きによってイメージを伝える。素早くダイレクトに、非常に即興的なやり方で制作する。フォトグラファーとモデルが一体化する。作者の作品には常に演技という要素が存在している。作者は自分の身体や重力、環境を使ってイメージを形にする。ナルシスティックに自分の身体に没頭する一方で、見る者にその人自身の身体について考えさせる。身体的な存在であるとはどういうことなのだろうかと。
by Isabelle Wenzel
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