EN PASSANT 1986-1990 by Manfred Paul

ドイツ人フォトグラファー、マンフレッド・ポール(Manfred Paul)の作品集。作者は作家主義の写真の唱道者の一人であり、教師として何世代もの写真家やデザイナーを開眼させてきた。本作『En passant』は1986年から1990年に東ベルリンで「ついでに」制作された。女性の脚を写したモノクロ写真は、ぎりぎりまでクロップされているため女性の腰から下、時にはひざから下しか見えない。エレガントで、時には色っぽささえ感じさせるイメージを見ていると、被写体の女性たちについて空想を膨らませずにはいられない。これらのイメージは、ニュービジョン運動のアーティストたちが100年も昔に発展させたものと同様の厳密な「写真的な言語」を追っているが、本シリーズが1980年代の東ベルリンで撮られたものであることは明らかである。このことは、割れた玉石の歩道、比較的目が粗く薄いストッキング、この時期に特徴的な靴のスタイルといった細かなディテールによって示されている。

by Manfred Paul

REGULAR PRICE ¥6,050  (tax incl.)

hardcover
72 pages
245 x 315 mm
black and white
2015

published by SPECTOR BOOKS