ETHIOPIA by Osma Harvilahti

フィンランド人フォトグラファー、オスマ・ハヴィラティ(Osma Harvilahti)の作品集。エチオピアの首都アディスアベバにある「メスケルスクエア」は、信号もなければ交通整理をする者もおらず、環状にもなっていない無秩序状態の大きな交差点である。作者はそこに赴き、わずか2日間で撮影を敢行。そこで写されたイメージは鮮やかな一瞬を切り取っている。日常にありふれた儀式めいた出来事や習慣に着目し、ファッション社会学を背景に、街中に溢れる素材や物が織りなすその場しのぎの状態やデザインの断片に意識を向けている。

本作はベルギーとスウェーデンを拠点とする出版社「LIBRARYMAN」の季刊写真集プロジェクト「Seasons Series」の三作目(Fall)として刊行。あるカテゴリーにあてはまるアーティストたちが、一つの同じ条件のもと一冊の本の形で表現するという一貫した企画だが、それぞれの作家が持つ視点によって個々の違いが表出する。かつ、季節ごとに登場する作家のセレクションとコンテンツが各々の作品そのものを際立たせながらも、全作品集を通してサイズやページ数、デザインは統一される。四季を用いる手法は、韓国の映画監督キム・ギドク(Kim Ki-duk)の映像作品「春夏秋冬そして春(英題: Spring, Summer, Fall, Winter… and Spring)」(2013)から着想を得ており、四季を生涯に見立て様々な俳優陣が一人の主人公の一生を演じているこの作品は、湖中の庵に暮らす一人の父的存在が印象的である。この映像作品はとりわけ四季の風景の移り変わりに沿った物語の形式であり、そのことが主人公の成長に影響を与えているが、今回の企画「Seasons Series」は、各作品が季節の違いを感じさせつつも、シンプルかつ深遠なアイデア、その精神性や人間の情熱を軸とする。

by Osma Harvilahti

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hardcover
32 pages
215 x 275 mm
color
limited edition of 500 copies
2018

published by LIBRARYMAN