EVENT HORIZON by Eric Lawton

波は水ではない。水は、波が通り過ぎたことを示しているだけである
&mdash リチャード・バックミンスター・フラー(建築家)

アメリカ人フォトグラファー、エリック・ロートン(Eric Lawton)の作品集。タイトルに用いられてた物理学の概念である「event horizon」は、ブラックホールの境界線であり、外の世界と誰も見たことのない内側が交差するところを指す。アインシュタインの相対性理論は、移動の速度や方向が異なる観測者は異なる現象を観測することを証明した。観測者が事象の地平面に近づけば近づくほど、空間と時間に及ぼす影響が強くなる。光の速度を持ってしても、決してこの力から逃れることはできない。認知と現実の本質について考察する本書において、イメージは現実の1つの見方から別の見方へと移動する入口の役割を持ち、事象の地平面はこの通り道のメタファーとして使われている。例えば木の動きを見れば風が吹いていることがわかるように、写真に写る形は何か別のもっと根源的な要素の存在を示す印になることができることから、写真もまたこのような通り道となることができる。このように考えると、主題が何でどこに存在しているかよりも、その根源的で本質的な性質についてイメージから読み取ることができる情報の方がより重要になってくる。これは視覚的な倍音のようなものである。本書はこのような写真の力に対する答えを探求している。

by Eric Lawton

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hardcover 
48 pages
326  x 309 mm
color
2019

published by NAZRAELI PRESS