HEIDI BUCHER & GORDON MATTA-CLARK by Heidi Bucher, Gordon Matta-Clark

スイス人アーティスト、ハイディ・ブッハー(Heidi Bucher)と、アメリカ人アーティスト、ゴードン・マッタ=クラーク(Gordon Matta-Clark)の作品集。イタリア・ヴェネツィアにあるギャラリー「アルマ・ゼヴィ(ALMA ZEVI)」で開催された2作家の展覧会「FLOORS」 に伴い刊行。1970年代に撮影されたアーカイブ写真が収められており、今までに一度も複写されたことがない作品も含んでいる。カテゴリーで割り当てられることを避けるように、彫刻、絵画、パフォーマンスの要素を融合させ作品制作を行ってきた2人の作者それぞれのクリエイティブな試みを見ることができる。マッタ=クラークが取り壊し予定の建物の床や壁、構造を破壊し今にも壊れそうな空洞や予期せず現れた「光の井戸(lightwells)」を作り出した一方で、ブッハーは床と壁に樹脂とラテックスを貼り付け、粗くもエレガントな新しい「表面」を表現。蛇腹折りで製本された本書の片面を開くとマッタ=クラークの作品シリーズ「Bronx Floors」(1972)が、もう片面にはブッハーの作品シリーズ「Borg」が収録されている。作家自身の言葉を借りると、ブッハーはスイス・チューリッヒに位置するスタジオの壁と床を「skinning(皮で覆う)」しているのに対し、マッタ=クラークによって撮影された「Bronx Floors」シリーズの写真は、マッタ=クラークがものごとに干渉し表現する方法の中でもっとも象徴的とも言える形で記録している。本作は、刹那的であり、サイト・スペシフィック(※註)かつパフォーマティブな2人のアーティストの真価を理解する過程において、独自の観点で描かれた記録というものの重要性を考えさせる。

※註 特定の場所に帰属する作品や置かれる場所の特性を活かした作品、あるいはその経過や性質、方法を指す。


ゴードン・マッタ=クラーク展   Gordon Matta-Clark: Mutation in Space
東京国立近代美術館
会期:2018年6月19日(火) - 9月17日(月・祝)
住所:千代田区北の丸公園3-1
開館時間:10:00-17:00(金・土曜日は10:00-20:00)
休館日:月曜日(7月16日・9月17日は開館)、7月17日(火)
電話:03-5777-8600
詳細

by Gordon Matta-Clark , Heidi Bucher

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hardcover
12 pages
140 x 180 mm
black and white
limited edition of 450 copies
2017

published by SILENCE EDITIONS