イギリス人アーティスト、サイモン・フジワラ（Simon Fujiwara）の作品集。本物と偽物、現在と過去、マーケティングと歴史的責任 ー これらの間に生じるアンビバレンス（両価性）、さらには21世紀を生きる我々人間の関心事としてしばしば物議を醸すできごと、それが作者の作品の主なテーマである。オーストリアのブレゲンツ美術館（Kunsthaus Bregenz）で開催された、これまでで最も規模が大きく、かつ最も野心的なインスタレーションであるアンネ・フランク・ハウスの完全なる再構築は、このテーマに焦点を当てている。本書は2018年に開催された前述の展覧会「Simon Fujiwara: Hope House」に伴い刊行された。