IN CAMERA by Arian Christiaens

ベルギー人フォトグラファー、エイリアン・クリスティアンス(Arian Christiaens)の作品集。作者は写真や家族の眼差しについて考察し、写真の場を取り戻すという構想に共鳴を呼ぶように、家族のイメージや写真といったジャンルを再文脈化している。家族、写真、ジェンダーに基づく物語が、写真イメージの物質的なアイデアと重なり合う、多層的な作品に仕上がっている。 本作では、作者が自身の関係、アイデンティティ、イメージを両親のイメージと並べて比較対照としている。そうすることで、従来の男女の関係や、写真家と被写体(モデル)の関係に対し、時間の経過とともにまた作者自身の家族の歴史の中で問い直している。これは、異なる時代における異なる視点、類似点と相違点のことである。カメラの目を通して、自分自身や自分の身体、愛する人、そして他者を見つめることである。また愛する人の眼差し、アーティストの眼差し、鏡に映る眼差しなど、これらの眼差しが持つさまざまな層や歴史を探り、それらがどのように私たちのアイデンティティを形作っているのかを、自分の中と他者を通して探求することなのである。

by Arian Christiaens

REGULAR PRICE ¥5,280  (tax incl.)

softcover
80 pages
226 x 340 mm
black and white
limited edition of 700 copies
2022

published by ART PAPER EDITIONS