L'IMAGE ET SON DOUBLE - THE TWOFOLD IMAGE

2021年に「ポンピドゥーセンター(Centre Pompidou)」で開催された展覧会「L’Image et son double / The Twofold Image(2重のイメージ)」に伴い刊行された作品集。

写真家は目の前にあるものを機械的・化学的に写し出す。ネガフィルムとデジタル技術を使えば写真を無限に複製することも可能である。複製の概念とプロセスに魅せられて、このコンセプトを作品の中心に据えているアーティストも少なくはない。複製を問うことは、アーティストのアイデンティティとその権威を再考することでもあるのだ。

本展及び本書では、写真の最も核とする特徴である「複製」への考察から生まれた作品を中心に展開。同美術館が所蔵する歴史的な写真と最近の現代写真作品との間に生まれる対話を通じ、写真の本質や、他の芸術作品との深い結びつきから見える特質に光を当て、ポンピドゥー・センターのコレクションから20名の作家/約60点の作品を紹介している。

参加作家:ピエール・ブーシェ(Pierre Boucher)、マン・レイ(Man Ray)、ラウル・ユバック(Raoul Ubac)、コンスタンティン・ブランクーシ(Constantin Brancusi)、ベレニス・アボット(Berenice Abbott)、磯谷 博史(Hirofumi Isoya)、ミクローシュ・エルデーイ(Miklos Erdely)、ティム・ウルリッヒ(Timm Ulrichs)、パオロ・ギオリ(Paolo Gioli)、サラ・クウィナー(Sara Cwynar)、若江 漢字(Kanji Wakae)、ウォレス・バーマン(Wallace Berman)、ブルーノ・ムナーリ(Bruno Munari)、パティ・ヒル(Pati Hill)、エリック・ロンドピエール(Eric Rondepierre)、スーザン・メイゼラス(Susan Meiselas)、フィリップ・ゴールドバッハ(Philipp Goldbach)

REGULAR PRICE ¥4,400  (tax incl.)

softcover
190 pages
165 x 235 mm
color, black and white
2021

published by SPECTOR BOOKS