MAKEUP 1989–2005 by Inge Grognard
ベルギー人メイクアップアーティスト、インゲ・グロニャール(Inge Grongnard)の作品集。作者は、「アントワープの6人(Antwerp Six / ※註)」やマルタンマルジェラ(Martin Margiela)の仲間として一躍有名になった。その美へのアプローチは90年代のメイクアップに革命を起こし、現在では「バレンシアガ(Balenciaga)」や「ヴェトモン(Vetements)」などのファッションハウスと協働している。本書は、1989年から2005年の間の作者の活動を記録しており、「メゾン・マルタン・マルジェラ(Maison Martin Margiela)」をはじめ、「ラフ シモンズ(Raf Simons)」、「ドリス ヴァン ノッテン(Dries Van Noten)」や「A.F.ヴァンデヴォースト(A.F.Vandevorst)」などのファッションハウスでのキャンペーン、ランウェイ、広告から集めたイメージ群を収録している。また、ファッション誌「Purple」創設者兼編集長のオリヴィエ・ザーム(Olivier Zahm)による序文も収録。
「インゲ・グログニャールは、美の革命の名前です。『アントワープの6人』の仲間である彼女の作品は、伝統美のしきたりに対し残酷なまでの決別とその未来への飛躍の両方を示し、その美学は今でも『未来の美』を定義している。それは、社会慣習や偽りから永久に再考案され、そして解放された美である。」―オリヴィエ・ザーム
※註 アントワープ王立芸術学院ファッション学科出身のファッションデザイナー6名の総称。アン・ドゥムルメステール(Ann Demeulemeester)、ウォルター・ヴァン・ベイレンドンク(Walter Van Beirendonck)、ダーク・ヴァン・セーヌ(Dirk Van Saene)、ダーク・ビッケンバーグ(Dirk Bikkembergs)、ドリス・ヴァン・ノッテン(Dries Van Noten)、マリナ・イー(Marina Yee)がそれに該当する。