SHONANDAI – EXPOSING THE WORLD by Itsuko Hasegawa

日本人建築家の長谷川逸子の作品集。本書は、作者が初めて手がけた大型公共プロジェクト「藤沢市湘南台文化センターこども館&市民シアター(Shonandai Cultural Center Children's Museum - Kanagawa)」(1990年)に焦点を当てている。

ベルギーのブリュッセルを拠点に活動する建築事務所、オフィス・ケルステン・ゲールス&ダヴィッド・ファン・セーヴェレン(OFFICE Kersten Geers David Van Severen)のケルステン・ゲールスが編集する「Everything」シリーズの一つである本書は、前作『EXCESS OF ARCHITECTURE』(アルド・ファン・アイク(Aldo van Eyck)とハニー・ファン・アイク(Hannie van Eyck)を特集)した前著に続く一作であり、今までありそうでなかった作品集に仕上がっている。

「湘南台」のプロジェクトは、モダニズムを「乗り越え」たいという世代の願望を、時代も場所も違えど1980年代の日本においても担っている。作者は、おそらく1980年代の日本でのみ可能な、最も型破りな方法で実現した。「湘南台」は、1960年代のテクノ・アヴァンギャルドが一巡する場所なのである。写真は、フォトグラファー、ヴィジュアルアーティストのステファノ・グラツィアーニ(Stefano Graziani)が手がける。

by Itsuko Hasegawa , Stefano Graziani

REGULAR PRICE ¥8,580  (tax incl.)

hardcover
144 pages
160 x 240 mm
color
2024

published by WALTHER KÖNIG