NO PLACE LIKE HOME by Dieter Daemen

ベルギー人フォトグラファー、ディーター・デーメン(Dieter Daemen)の作品集。本作は欧州難民危機の際に制作され、ヨーロッパという要塞の外壁ではなく内側に目を向け、いかにして人と人との間に生じた壁や距離が長きにわたり社会の中枢で停滞し続けているかを表現している。作者は不可入性や閉鎖性によって特徴づけされた一社会を描いており、我々のコミュニティの中で垣根や木の柵のような構造がどのように個人の土地を区切り必死に部外者の視線や存在をブロックしてきたかを明らかにしている。それ故に、本シリーズは現代における煩わしい論点 &mdash 不信感、いっそう強まる個性化傾向、人との繋がりの欠如、共同体意識の衰退 &mdash をテーマとして扱う。作中において作者は、驚くほどに美的かつ彫刻的なオーラを纏う郊外の環境を捉え、そこではっきりと生垣や茂みを写し取っている。循環的で再生力のある自然の性質を操作し、まるで恒久不変であるかのように灌木を固定してしまう人間の努力の中には、明らかにナイーヴな美しさがあった。にも関わらず、不安を覚えるほど几帳面に手入れされた植物は、人間の生活を管理し支配せざるを得ないのである。

by Dieter Daemen

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hardcover
32 pages
200 x 250 mm
black and white
limited edition of 400 copies
2018

published by LIBRARYMAN