PAINTINGS 2008-2018 by Christiane Pooley
チリ人アーティスト、クリスチャン・プーレイ(Christiane Pooley)の作品集。本書は、これまでの作品全体をまとめた初めての作品集である。社会構造の不安定さを浮き彫りにする風景画家である作者は、崇高なもの、憂鬱なもの、そして政治的なものを呼び起こす領域を表現してきた。作者は、作品を制作する際に記憶と歴史を通して描画する方法を感じ取る。風景は複雑な事象や身体に伴う柔らかさが主流であるが、まだ明らかになっていない緊張感は光の特別な質により保たれる。夢でもあり、ドキュメンタリーでもあるこの作品は、鑑賞者をぼんやりと霞んだ場所にいるように感じさせ、我々は自分がどこにいるのかよくわからなくなる。過去と現在との時間の重なりが、柔らかにそっと結び合い、協力し、互いに反響を起こす。我々は、繰り返されるシーンや時の流れの中で学ぶことを通じ、ある種の視覚的共鳴を介して、この関係性を知る。作者のペインティングは、ロマン主義と深い関わりを持ち、地域の政治問題や、変幻自在な視点、そして同時性や不協和音を奏でる現代的な感覚とを結びつける。作者は絵を描くことで学び、崇高であり政治的であり哀愁を帯びたものとのスローダンスを我々に見せてくれるのである。アート批評家、マリー・マルテンス(Marie Maertens)とアーティスト、ローラ・モリソン(Laura Morrison)によるテキストを収録。
by Christiane Pooley
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¥7,150
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