PURSUIT OF WONDERS by Andreas Züst

スイス人フォトグラファー、アンドレアス・ツスト(Andreas Züst)の作品集。2000年にこの世を去るまで生涯を通じて自然現象に魅了された作者は、子供の頃から1日3回必ず天気模様を注意深く観察していたという。大学では雪氷学を専攻し、グリーンランドのチューレで数ヶ月間氷床コアを掘り、研究の一環として数え切れないほどのスライドを撮影した。果てしなく続く氷の世界、吹きつけてきたばかりの真っ白に輝く雪、窓にできた氷の結晶から、輝くブルー、氷に覆われた浜辺でカメラを覗き込む北極グマ、満月の光に照らされ氷に閉ざされた研究基地まで、作者のカメラで捉えられた氷は、様々に形を変え、一つの状態に決めつけられることを嫌がっているようにも見える。イメージが持つこの世のものとは思えないオーラは、氷が放つ不透明な青い輝き(実際に見せていた時と同じくスライドショーで見るのがベスト)に表れている。また、本書では「氷の物語」と「氷河学者としての人生と仕事」が別々に語られているが、氷の世界を行くシュールな旅の空気感がこの二つをしっかりと結びつけている。作者の友人で映画監督のペーター・メトラー(Peter Mettler)、文化研究者のヴェレーナ・クニ(Verena Kuni)、アーティストのジメナ・クロチェリ(Jimena Croceri)とサリーナ・シャイデッガー(Sarina Scheidegger)によるテキストを収録。

by Andreas Züst

REGULAR PRICE ¥7,400

hardcover
160 pages
240 x 330 mm    
color
2020

published by EDITION PATRICK FREY