REMEMBER TO FORGET by Mame-Diarra Niang

セネガル系フランス人写真家、アーティストのマメ・ディアラ・二アン(Mame-Diarra Niang)の作品集。本書は、『Call Me When You Get There』、『Léthé』、『Sama Guent Guii』、『Æther』とともに4部作構成で刊行される作品集のうちの一冊である。

本作は、黒人の身体の抽象化と、作者が自身と他者のために黒人であることを描く行為を拒否し、それが反映されている一作である。常に進化し移り変わる存在としての領域の柔軟性を表現する作者のコンセプトが作品の根底にあり、ここでは肖像(ポートレイト)でないもののさまざまな状態を通して拡張している。このイメージの中において、自己は溶解し、消え、退き、屈折し、断片化され、ぼやけている。

私の作品は記憶と忘却に関するものです。自己とは何なのか?自己とは、うまく整理された記憶と消去からなる領域であると考えるようになりました。本作は、存在そのものが忘れ去られたモニュメントであるような場所に我々を位置付けます。その場所では、アイデンティティが最も強く存在する概念さえも、我々の前では溶けていってしまう。新しく生まれ変わるためには、自分が何であったかを忘れなければならないのです。
- マメ・ディアラ・二アン

by Mame-Diarra Niang

REGULAR PRICE ¥30,800  (tax incl.)

2 hardcovers in a slipcase
196 pages in total
260 x 300 mm each
color
limited edition of 500 copies
2024

SIGNED BY MAME-DIARRA NIANG

published by MACK