ROAD TO NOWHERE by Robin Graubard

アメリカ人フォトグラファー、ロビン・グローバード(Robin Graubard)の作品集。

1993年から1995年にかけて東ヨーロッパで作者が撮影した生々しい「日記」は、動乱と変化を大胆かつ怖気づくことなく、バルカン半島を横切る形で記録している。

1960年代から1970年代にかけて見られたカウンターカルチャーやニューヨークのパンクシーンに触れ育った作者は、90年代初頭に東ヨーロッパに移住した。移住先での生活の中でユーゴスラビア紛争やボスニア・ヘルツェゴヴィナ紛争中のスレブレニツァの虐殺、コソボ紛争に対峙し、密で際立ったカラーを用いた写真でのアプローチをすることで独自の「声」を表現できると気づいた。

個人で活動していた作者は、心の赴くままに数々のストーリーを追った。そこで孤児院や施設、戦争、飢餓をはじめとした苦痛や苦難に出会ったが、それだけではなく、同時にロシアやチェコスロバキア、ブルガリア、セルビア、ボスニアなどの若い人々の間に生まれたサブカルチャーやポスト・ソビエトのアイデンティティが持つ喜びも見出すことができた。

30年もの間未公開のままだった作品も収録する本作は、作者にとって初の主要作品集となる。

by Robin Graubard

REGULAR PRICE ¥7,150  (tax incl.)

softcover
228 pages
140 x 195 mm
color, black and white
2022

published by LOOSE JOINTS