SCHOOL OF ART by Matthew Finn
イギリス人フォトグラファー、マシュー・フィン(Matthew Finn)の作品集。「クール・ブリタニア」が絶頂に達した1997年。街にはブリット・ポップが絶え間なく流れ、労働党の新政府が発足したばかりで、何世代にも渡ってイギリス人たちが感じたことのない確かな希望が感じられる時期だった。その頃作者は大学を出たての24歳で、ロンドン郊外のアートスクールで教え始めたところだった。その後数年に渡り作者は、学生たちと学校の写真を撮り続けた。
「
あれは、携帯電話やソーシャルメディアが出てくる前の最後の10年間でした。私達は議論を交わし、自分たちで試行錯誤していました。誰かに言われたからではなくて、心底やりたいことをやっていただけです。不可能なことなど何もないように思えました。」
―マシュー・フィン
「
私達は、自分たちの持っているクリエイティビティをどんな方向にも好きなように伸ばしていくことができました。昼休みになると駐車場に停めた車の中でマリファナを吸い、そのまま授業に出て、キャンバスに絵の具で渦巻きを描いたりしました。煙草を吸いまくり、共有のカセットデッキでロックバンドのアリス・イン・チェインズやパール・ジャムを延々とかけて、学校の廊下でスケボーをし、マジックマッシュルームでトリップしながら通りを歩き、紙とノリでおっぱいを作り、タンポンの彫刻を作り…あれほどまでに人生を変えるパワーに溢れた学び場を、私は他に想像することができません。」
―美術学校の生徒
by Matthew Finn
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