ニューヨークを拠点に活動するフォトグラファー、ブリアナ・カポッツィ（Brianna Capozzi）の作品集。世界で最も求められているフォトグラファーの一人である作者が手がけた親密かつ個人的な一冊。シンガー・ソングライターで女優、音楽プロデューサーのマイリー・サイラス（Miley Cyrus）、モデルで女優のパメラ・アンダーソン（Pamela Anderson）、シンガーソングライター、ファッションモデルのデュア・リパ（Dua Lipa）、女優でファッションデザイナーのクロエ・セヴィニー（Chloë Sevigny）といったファッション業界に人気の最強な女性たちを撮影し、セレブリティの脇を固めている。制作に6年を費やしたこのドキュメンタリー・プロジェクトは、姉妹、異父母姉妹、双子の姉妹や更にその姉妹を写したものであり、作者の個人的なスタイルで撮影された、それこそまさに個人的な企画である。

「多くの姉妹と共に行った撮影は、モデル・シューティングとはまったく異なるものでした。私は、彼女たちが自分の美学を決定づけるための空間を与え、時には彼女たちが自身やお互いのためのアートディレクターやスタイリストになり、姉妹だからこそできる残酷なほどの正直さを表現していました。私は、『OK、誰がこれを着たい？』と言うんです。すると姉妹の片方がもう片方に言うの。『わあベッキー、これを着るべきよ、あなたらしいわ』とか、『ノー、その色は絶対似合わないわ』とか。」
－ブリアンナ・カポッツィ

写真の構成は前もって意図したものではない。姉妹が最小限の服しか着ていないのは、このダイナミックな姉妹の関係が隠れてしまったり弱まってしまうような外界からの影響を作者ができる限り少なくしたかったからである。それは、ベールを脱いで、核（コア）となる彼女たちの姿を見せようとする試みなのだ。