ドイツ人コンセプチュアルアーティスト、カリン・ザンダー（Karin Sander）の作品集。本書は作者の他の書籍と同様、独自のコンセプト、論理、順序を224ページに渡って3カ国語（ドイツ語、英語、イタリア語）を用いて表現している。図版の順は作品の大きさに応じており、小さいものから大きいものへと移るよう並べられている。逆にそれぞれのテキストは小さいフォントサイズへと変わっていくようになっており、図版が大きくなるにつれてテキストがページの端へと追いやられていく。ドイツ人グラフィックデザイナーであり「büro uebele visuelle kommunikation」を主催するアンドレアス・ユーベレ（Andreas Uebele）が構想、デザイン、組版を担当。本書は、2020年5月から9月にイタリアのムゼイオン・ボーゼン（Museion Bozen/Bolzano）で開催された同名展覧会に伴い刊行された。