THE LAST SAFE ABORTION by Carmen Winant

アメリカ・オハイオ州で活動するフォトグラファー、カルメン・ワイナン(Carmen Winant)の作品集。タイトルは「最後の安全な中絶」を意味する。

本書は、1973年から2022年まで、米国で妊娠中絶が合法であった50年近くの期間に焦点を当てており、人工中絶に関する仕事に就いた人々のケア、擁護、コミュニティの構築を認識させる一冊である。作者はミネソタ州、アイオワ州、ネブラスカ州、イリノイ州、ケンタッキー州、ノースダコタ州、オハイオ州など、アメリカ中西部の全域にわたり撮影を敢行し、その数十点の個人的かつ組織的、機関的アーカイブを用いて制作した。写真そのものは、驚くほど日常的なものが溢れている。電話を取り、医療器具を殺菌し、スタッフの誕生日パーティーを催し、ワークショップを提供し、アポイントメントを取る女性たちである。この医療センターを活気づける、思いやりにあふれた平凡で日常的なふるまいを中心に据えることによって、作者は、妊娠中絶の合法化に反対する活動家たちが写真を武器とし、妊娠中絶ケアにつきまとう心象を形成したやり方に対抗しようと務めた。本書には、この巨大な写真のコレクションからの選集と共に作者によるテキストを収録する。


本書は、作者の作品集『My Birth』の新版刊行に伴い、互いを補完する一冊として出版された。

by Carmen Winant

REGULAR PRICE ¥12,100  (tax incl.)

softcover
172 pages
305 x 220 mm
color, black and white
2024

published by SPBH EDITIONS