THOMAS SCHÜTTE by Thomas Schütte

ドイツ人アーティスト、トーマス・シュッテ(Thomas Schütte)の作品集。2024年9月から2025年1月まで「ニューヨーク近代美術館(MoMA)」で開催される展覧会に伴い刊行された。

デュッセルドルフを拠点に活動する彫刻家、製図家、模型製作者、そして時には建築家でもある作者は、小さなものから記念碑的なものまで、さまざまなスケールの作品を制作している。「ミニマル・アート」と「コンセプチュアル・アート」に根ざした作品は、歴史、美術史、意味というもの展開する様式、そしてアートが世界でどのように機能しうるかを作品に反映する。

アメリカにおいては前回の展覧会から20年以上経て開催される美術館での回顧展に合わせて刊行された本書は、1975年から現在に至るまでのキャリアを包括的に概観している。美学、フォルム、歴史に焦点を当て、100点を超える彫刻、ドローイング、版画、実験的建築、そして貴重なアーカイブ資料が掲載されている。「ニューヨーク近代美術館」の絵画・彫刻部門アシスタント・キュレーターであるパウリナ・ポボチャ(Paulina Pobocha)は、ニューヨーク近代美術館の絵画・彫刻部門アシスタント・キュレーターであるパウリナ・ポボチャ(Paulina Pobocha)は、作者との密な協力関係を2015年より築き、アーカイブや、現在も所有する無数のドローイング、ノートに触れることができた。そこから抜粋した作品群は、本書を持って初めて世に公開される。パウリナ・ポボチャ、ジェニファー・アレン(Jennifer Allen)、アンドレ・ロットマン(André Rottmann)によるエッセイが、複雑な作品群に歴史的・理論的な道筋を我々に示し、アーティストのマルレーネ・デュマス(Marlene Dumas)とチャールズ・レイ(Charles Ray)による寄稿は、作品を深く読み解くことで生まれる意義を考察している。

by Thomas Schütte

REGULAR PRICE ¥15,400  (tax incl.)

hardcover
232 pages
310 x 240 mm
color
2024

published by THE MUSEUM OF MODERN ART (MoMA)