WAFFENRUHE by Michael Schmidt

ドイツ人フォトグラファー、ミヒャエル・シュミット(Michael Schmidt)の作品集。初期作品では客観性とかけ離れた意図的な硬質さを特徴としていたが、本作ではそれと対照的であり、都市の風景や自然の細部、ポートレートがハイコントラストのモノクロで撮影されている。豊かな情感を湛えた細部からは、作者の目を通じて見た東西に分かれたままのベルリンの重苦しい姿が浮かび上がってくる。純粋なドキュメンタリー写真のテクニックを捨て、意外なイメージを組み合わせることによりベルリンの壁崩壊の直前に人々が感じていたディストピア的な人生観を表現している。本書のイメージが喚起する決裂と不在の世界は、確固とした包括的な視点を持つことに対する諦めに支配されている。また、ドイツ人演出家アイナー・シュレーフ(Einar Schleef)の文章と写真が相まって、人間の存在のはかなさに対する作者独自の突き放した見方が強く伝わる。

1987年にベルリンの出版社「Dirk Nishen Verlag」から刊行された初版は近年まで入手困難なレアブックの一つとして
古書市場では常に高額で売買されるなど、史上最も影響力のある写真集に数えられることも多い本書の30年ぶりの再販となる。

by Michael Schmidt

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softcover
82 pages
265 x 300 mm
black and white
2018

ENGLISH EDITION

published by WALTHER KÖNIG