WALTER KELLER - BERUF: VERLEGER by Urs Stahel, Miriam Wiesel

出版者、編集者、キュレーターとして名を馳せたスイス人、ウォルター・ケラー(Walter Keller)の活動をまとめた1冊。1978年にニコラウス・ヴィース(Nikolaus Wyss)とカルチャー誌『Der Alltag― Sensationen des Gewöhnlichen』を生み出し、その後1984年にビーチェ・クリーガー(Bice Curiger)とジャクリーン・ブルクハルト(Jacqueline Burckhardt)、ピーター・ブルム(Peter Blum)と共に美術誌『Parkett』、1991年には写真集に特化した出版社「Scalo」を立ち上げ、1993年にはヴィンタートゥール写真美術館を設立したウォルター・ケラー。誰の目にも華々しい経歴であるが、ジャーナリストにギャラリスト、キュレーター、写真家、グラフィックデザイナーからコレクターまで、彼は自らの友人も敵もお構いなしに魅了し、当惑させ、刺激を与える存在であった。2014年9月1日の夜、ウォルター・ケラーは、スイス人作家のフリードリヒ・デュレンマット (Friedrich Dürrenmatt)と冷戦をテーマにした展覧会の準備中に突然この世を去った。この展覧会と並行し、中国の現代写真に関する展覧会の企画など数えきれないアイデアを形にしている最中での出来事だったという。ウォルター・ケラーは、相手のやる気を引き出す優れた指揮官であり、ネットワーキングに長け、雑誌や本づくりに情熱を傾けた。しかし何より彼は愛すべき友であり最高の仲間であったと彼を知る者は皆言う。本書は、ウォルター・ケラーの活動を振り返る単なる解説本ではなく、どのように自らを取り巻く環境を自分だけの世界観へ変えて活動を続けてきたかに迫った内容となっている。本書の編集やサポート、キュレーション、寄稿、プロダクションは、ウォルター・ケラーとの出会いによって豊かな人生を切り開くことができた人々によって手掛けられた。本書はウォルター・ケラーの仕事を時系列でまとめるのではなく、彼の無限に広がる独創性の証を主観的に選んだ、印象派的なパッチワークを形成している。

by Miriam Wiesel , Urs Stahel

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softcover
432 pages
192 x 257 mm
color
2019

published by EDITION PATRICK FREY