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CONVERSATION:帰途 / KITO by Masako Tomiya(Photographer)x Kenji Takazawa(Photography Critic)
私たちはどこへ帰るのか?命の連関のその先へ、富谷昌子『帰途』をめぐる対話
Text:Kenji Takazawa(Photography Critic)
構成・文:タカザワケンジ(写真評論家)
富谷昌子にとって2冊目の写真集となる『帰途』がフランスのChose Commune(ショーズ・コミューン)から発売された。以下に紹介するのは会期中の8月4日(金)の晩にPOSTで開かれたトークイベントの抄録である。私がゲストとして招かれたのは ...
REVIEW:ROXANE II by Yukihito Kono(Photographer)
Text:Yukihito Kono(Photographer)
テキスト:河野 幸人(写真家)
ヴィヴィアン・サッセンは現在第一線で活躍する写真家たちの中でも、とりわけアイコニックなスタイルを持つ写真家である。ミステリアスと呼ぶにふさわしい彼女の写真が世に与えたインパクトは計り知れないし、私も初めて彼女の写真を見たときに ...
REVIEW:ASTRES NOIRS by Robert Dunn(Writer / Photographer / Professor)
Text:Robert Dunn(Writer / Photographer / Professor)
Translation:Yuka Katagiri
テキスト:ロバート・ダン(ライター / 写真家 / 教師)
翻訳:片桐由賀
今日のモノクロ写真にできることはなんだろう。もちろんいまでもフォトグラファーはフィルムを使って撮影し、現像し、プリントすることができる。40~50年前と変わらずに、ゲイリー・ウィノグランドやブルース・デビッドソンといった巨匠の真似事を ...
REVIEW:RED FLOWER, THE WOMEN OF OKINAWA / 赤花 アカバナー、沖縄の女 by Mika Kobayashi(Photo Critic / Guest Researcher, National Museum of Modern Art, Tokyo)
原初的な強さをとらえた女性讃歌
Text:Mika Kobayashi(Photo Critic / Guest Researcher, National Museum of Modern Art, Tokyo)
テキスト:小林 美香(写真研究者 / 東京国立近代美術館客員研究員)
『赤花 アカバナー、沖縄の女』は、石川真生(1953~)が1975年から77年にかけてコザ市(現在の沖縄市)と金武町の黒人米兵専用バーでホステスとして働きながら、仲間の女性たちや米兵を撮影した写真を纏めた、デビュー写真集『熱き日々 in キャンプハンセン!!』...
REVIEW:INCOMING by Yumi Goto(Co-founder, Reminders Photography Stronghold / Independent Curator)
見えない構造を視覚化する
Text:Yumi Goto(Co-founder, Reminders Photography Stronghold / Independent Curator)
テキスト:後藤 由美(Reminders Photography Stronghold 共同創設者 / インディペンデントキュレーター)
リチャード・モスという写真家のことを知ったのは彼の「Infra」が出始めた頃。いま、改めて彼のサイトで公開されている2004年頃からの作品とその変遷を見ていると、向き合ってきた対象について、いかにすれば最適な形でストーリーを伝えてみせることが出来るか苦心しながらキャリアを ...