SELF-PORTRAIT, 2022 by Carole Gibbons

スコットランド人アーティスト、キャロル・ギボンズ(Carole Gibbons)のエッチング・プリント作品。

どのようなコレクションも、スコットランドの現代美術の展示も、キャロル・ギボンズなくして完成とはいえないだろう」ーアラスター・グレイ(Alasdair Gray)2023年

「5b」より刊行された作品集の基金として、2022年にエディンバラの「フルーツマーケットギャラリー(The Fruitmarket Gallery)」で開催された「アーティスト・ブックマーケット(Artists' Bookmarket)」にてこの30部限定のエッチング・プリントが発売された。作品集には、現代アーティストのルーシー・スタイン(Lucy Stein)とアンドリュー・クランストン(Andrew Cranston)が寄稿しており、待望された作者の全作品をまとめた初のモノグラフとなる。

作者は20世紀後半のグラスゴーに現れた、最も特徴的で想像力に富んだアーティストの一人である。その絵画には色がはち切れんばかりに溢れており、闇と光の両方の物語をほのかに伺わせる。象徴主義やナラティブが豊かに用いられ、美術史や神話のモチーフが作者自身の人生経験と融合した作品群は、情熱的かつ深遠なる精神世界に触れさせてくれる。

作者は1935年にグラスゴーに生まれ、「グラスゴー美術学校(Glasgow School of Art)」に通い、1957年に卒業。当時の多くのアーティストとは違い、教師として腕をあげるのではなく、自身の制作を追求した。グラスゴーの「サード・アイ・センター(Third Eye Centre / 現「CCA(Centre for Contemporary Arts)」にて展示を行った史上二人目の女性アーティストであり、1975年に同センターで生前に個展を開いた最初の女性である。現代においてもその作品は革新的かつ斬新であり、画家のスタインを含む新世代のアーティストたちを魅了してきた。2012年に、「グラスゴー・インターナショナル(Glasgow International)」とロンドンの「GIMPEL FILS GALLERY」における二つの展覧会において、スタインは作者の作品と自身の作品を並べて展示している。近年では、グラスゴーの「ハウス・フォー・アン・アート・ラバー(House for an Art Lover)」の「From the Studio」展やロンドンの「Kupfer」などでも、作者の展覧会が開催された。

by Carole Gibbons

REGULAR PRICE ¥30,800  (tax incl.)

print in a printed sleeve case
signed & numbered by Carole Gibbons
(etching)
190 x 275 mm
one color
limited edition of 30 copies
2022

SPECIAL EDITION

SIGNED & NUMBERED BY CAROLE GIBBONS

published by 5B