CITIZEN OF THE UNIVERSE by Ruth Asawa

アメリカ人彫刻家でありアーティストのルース・アサワ(Ruth Asawa)による作品集。本書は2022年10月から2023年1月にかけてノルウェーの「スタヴァンゲル美術館(Stavanger Art Museum)」で開催された展覧会に伴い刊行された。ヨーロッパで初めて開催された作者の個展では、代表作であるワイヤーをループ状に繋ぎ、吊るされた彫刻や、先駆的な教育の実践などの作品群を紹介している。「世界の市民」としての自己認識や、美術教育はすべての人の暮らしを豊かにするという信念など、作者の幅広い精神を21世紀の先進的な創造的思考を促すものとして位置づけている。

本書は、1945年から1980年までの活動的かつ形成的な時期に焦点を当て、作者とその作品についてのユニークな体験を提供し、作者の遺産を探求し、アメリカのモダニズムに不可欠な抽象彫刻家として位置づけている。また、芸術、教育、地域社会との関わりを総合的にとらえ、社会における芸術の役割について革新的で包括的なヴィジョンを呼びかけた作者の功績を讃える一冊となっている。

記事:ルース・アサワ – 線が彫刻になるとき(TOKION)

by Ruth Asawa

REGULAR PRICE ¥8,250  (tax incl.)

softcover
192 pages
234 x 282 mm
color, black and white
2022

published by THAMES & HUDSON