RUTH ASAWA: LIFE'S WORK by Ruth Asawa
アメリカ人彫刻家でありアーティストのルース・アサワ(Ruth Asawa)による作品集。
「していることは生きること。それ以上に大事なことはない。」-ルース・アサワ
長いキャリアを重ね多くの作品を生んできた作者は、そのプロセスを通じて革新的な彫刻作品を作り出した。そのワイヤーという素材を追求するために、作者は1947年に訪れたメキシコで学んだ手工業的な技法を使い、時を経るごとにますます複雑化していく形を置い続けていた。1949年に「ブラック・マウンテン・カレッジ(Black Mountain College)」で学んだのち、サン・フランシスコへ移住、そこでも多くのワイヤー作品を制作した。また、サンフランシスコ市ギラデリ・スクエアの銅の人魚の噴水が、初めての具象的芸術作品であり、数多い公共の場での噴水作品のうち作者を有名にしたものである。
本書は、その並外れた制作キャリアの中からさまざまな作品を集め、20世紀における美術界の歴史的分脈の中で作者の彫刻作品を再考察する今までにない集大成的な一冊である。特に、公立学校の美術教育に関する作者の主張に対する入念な研究と合わせて、長い間過小評価されていた極めて重要ともいえる彫刻界への貢献に焦点を当てている。またエッセイでは、形式的な実験性とアイデンティティの交差を探求した示唆に富むものとなっており、この名高いアーティストを新鮮な視点から再評するものとなっている。新たなインスタレーション作品の図版を多数収録し、作品のダイナミックな発展を辿る作品集に仕上がっている。
記事:ルース・アサワ – 線が彫刻になるとき(TOKION)
by Ruth Asawa
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