MUSIC OF THE MIND by Yoko Ono
日本人アーティスト、オノ・ヨーコ(Yoko Ono)の作品集。2024年2月から9月までロンドンの「テート・モダン(Tate Modern)」で開催されている展覧会に伴い刊行された。本書は作者の世界観を探究し、作者の芸術が与えた現代の集合意識への深い影響を明らかにする。ロンドンの「インディカ・ギャラリー(Indica Gallery)」、東京の「草月アートセンター(Sougetsu Art Centre)」、ニューヨークのチェンバー通りにある作者のロフトで撮影された過去の未発表の写真に加え、この世界的に知られる日本人マルチメディア・アーティストであり、歌手であり、作詞家であり、そして平和活動家である作者についての新たなリサーチやテキストを取り上げている。作者はその急進的かつ革新的な実践を通し、現代文化や政治的活動にとてつもない足跡を残したアーティストである。作者とそのスタジオの協力のもと制作された本書は、極めて重要な一冊であり、境界を越え、慣習や既成概念に挑んだ先見の明を持つ作者の進化を余すことなく辿ることができる。
ニューヨークを拠点に活動するアーティストであるサンフォード・ビガーズ(Sanford Biggers)、「テート」のアシスタントキュレーターのアンドリュー・デ・ブルン(Andrew de Brún)、ミュンヘンの「K21・ノルトライン・ヴェストファーレン州立美術館(Kunstsammlung Nordrhein-Westfalen, Düsseldor)」のチーフ・キュレーターであるパトリツィア・ダンダー(Patrizia Dander)、アメリカを拠点とするアーティスト、作家、キュレーター、活動家、教育者であるキャサリン・ロード(Catherine Lord)、ロサンゼルスとプロビンスタウンを拠点とするキュレーターであり作家、ポッドキャスト配信者であるヘレン・モールズワース(Helen Molesworth)、「テート・モダン」インターナショナル・アート写真部門シニア・キュレーターである中森康文、アメリカを拠点とする美術史家であり評論家のバーバラ・ローズ(Barbara Rose)、日本人キュレーターであり美術史家、教育者、また東京都現代美術館のキュレーターでもあった関直子、イギリス人ミュージシャンであり教育者のデヴィット・トゥープ(David Toop)、「テート・モダン」のリサーチアシスタントのキラ・ウェインスタイン(Kira Wainstein)、美術評論家であり美術史家、キュレーター、また「テート・ブリテン」で近現代イギリス美術およびアーカイヴを担当していたアンドリュー・ウィルソン(Andrew Wilson)による寄稿も収録する。