WALTER DE MARIA: THE OBJECT, THE ACTION, THE AESTHETIC FEELING by Walter De Maria
アメリカ人彫刻家であり音楽家の、ウォルター・デ・マリア(Walter De Maria)の作品集。本書は、作者の極めて多様で先見性のある芸術活動を初めて包括的に探った大規模な研究プロジェクトを収録した一冊であり、200点以上の作品を500ページ近くにわたり徹底的に紹介し、初の詳細な年表を掲載した一冊。
ランド・アートを代表する作品の創造者として最もよく知られている作者は、彫刻家、画家、作家、映画監督、作曲家としても幅広く、非常に独創的な活動を続けた。本書は、1960年から2013年に亡くなるまで、作者が制作した、あるいは構想していた200以上の作品を広範囲に紹介する一冊である。各作品には、「ウォルター・デ・マリア・アーカイブス(Walter De Maria Archives)」のディレクター、エリザベス・チルドレス(Elizabeth Childress)とアーキビストのマイケル・チルドレス(Michael Childress)による綿密に著されたテキストや、アーカイブ写真も添えられている。
「ディア芸術財団(Dia Art Foundation)」のディレクター、マイケル・ゴーヴァン(Michael Govan)、美術史家のクリスティーヌ・メーリング(Christine Mehring)、スウェーデン人キュレーターのラース・ニッティヴェ(Lars Nittve)によるエッセイでは、作者の初期、中期、後期の制作に関する概要と分析を詳述する。また、「ディア芸術財団」でキュレーターを務めるドナ・デ・サルヴォ(Donna De Salvo)による序文、ロサンゼルスの美術書店「Art Catalogues」の設立者、ダグニー・コーコラン(Dagny Corcoran)による作者の生涯と作品に関する詳細な資料と図版付きの年表を掲載しているほか、展覧歴と参考文献も収録。