THE FEATHER AND THE ELEPHANT by Jose Dávila
グアダラハラを拠点に活動するメキシコ人建築家でありアーティストのホセ・ダヴィラ(Jose Dávila)による作品集。作者は儚さや脆さを特徴とし、ミニマリズムの巨匠として知られている。本書は2016年6月から2017年6月にかけてドイツの「ハンブルク美術館(Kunsthalle Hamburg)」で開催された展覧会「UNCHARTED TERRITORY: JOSE DÁVILA - The Elephant and the Feather」に伴い刊行。会場で展覧した作品を含む、2014年から2017年にかけて制作された彫刻作品を紹介する一冊。
重力は、上昇しようとする物質を遅くさせ、下降しようとする物質を徐々に加速させる。物体が地球の表面に引き寄せられることも、惑星や恒星のように遠く離れた物質が一体となって保たれながら同じ動きの中にいることも、この力が働いているためである。作者は、このような力を描くことで、石材やガラスのかけらが持つ強固さと脆さを表現する。石材の塊は常に重さのバランスを保ちながら重ねられ、その構造の剛性と規則性によって特徴づけられている。作品は、脆さと強さ、バランスと均衡による力強い相互作用を生み出している。
by Jose Dávila
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