LYGIA PAPE by Lygia Pape (2017)

ブラジル人ヴィジュアル・アーティスト、リジア・パペ(Lygia Pape)の作品集。ブラジルで最も著名な現代美術家である作者は、1950年代後半における「ネオ・コンクリート・アート・ムーブメント(Neo-Concrete movement)」を立ち上げた人物の一人であり、観る者の知覚的な体験を最も重要視し、作品を制作してきた。

その幾何学的な抽象表現は、彫刻、ドローイング、映像、インスタレーションを通じることで、領域を豊かに築き出している。本書は1955年から2001年にかけて制作された作品を収録。1950年代から1960年代に制作された「Tecelares」と題した幾何学模様の木版画作品やドローイングが刻む精密な線は、純粋な幾何学と有機的パターンを融合させている。1970年代後半からそのキャリアを通じて制作されたインスタレーション「Ttéia」は、幾何学、空間、物質性の探求を形にし、多くの人を心を惹きつけた。

作者に傾倒する美術史家のブリオニー・フェール(Briony Fer)、キュレーターで美術評論のダニエル・ビルンバウム(Daniel Birnbaum)によるテキストに加え、作品の展示風景と細部を見せる図版が掲載されている。

by Lygia Pape

REGULAR PRICE ¥9,900  (tax incl.)

hardcover
96 pages
248 x 327 mm
color
2017

published by HAUSER & WIRTH