TRANSLATING by Christian Marclay
アメリカ人ミュージシャン、アーティストのクリスチャン・マークレー(Christian Marclay)の作品集。2021年11月から2022年2月まで東京都現代美術館で開催された「クリスチャン・マークレー トランスレーティング [翻訳する] 」展に伴い刊行された。
公式テキストより:
現代美術と音楽を繋ぐ、革新的な活動をつづけてきたアーティスト、クリスチャン・マークレー。日本初の大規模個展開催にあわせて編集された、資料的価値の高い一冊。
クリスチャン・マークレー(1955-)は、70年代末のニューヨークでターンテーブルを使ったパフォーマンスで音の実験を始めて以来、前衛的な音楽シーンの重要人物として活躍してきた。一方で、視覚的な情報としての音や、現代社会において音楽がどのように表象され、物質化され、商品化されているかといったテーマに焦点を当てた活動により、現代美術と音楽を繋ぐ、最も人気があり影響力を持った作家とみなされてきた。レコードやCD、コミック、映画、写真など、幅広いファウンドメディアを再利用しつつ、マークレーはパフォーマンス、コラージュ、インスタレーション、ペインティング、写真、映像などの数多くの領域で作品を生み出している。
東京都現代美術館「クリスチャン・マークレー トランスレーティング[翻訳する]」では、そうした彼の多様で折衷的な実践を辿る。コンセプチュアル・アートやパンク・ミュージックに影響を受けた初期作品から、イメージと音の情報で構成した大規模なインスタレーション、さらには現代社会に蔓延する不安を映し出した最新作まで、その多岐にわたる活動の全貌を紹介する。
掲載内容:
・インスタレーションビュー・パフォーマンス写真を含む図版
・マークレーとの鮮烈な出会いを描いた大友良英のエッセイ、マークレーの本質をあばきだす音響文化論を専門とする中川克志、マンガ研究者ライアン・ホームバーグによる論考、本展キュレーターの藪前知子による作品解説などのテキスト
・過去のインタビュー・論考の初邦訳(デイヴィッド・トゥープ、ダグラス・カーン、刀根康尚、ジャン・エステップ、トム・モートン)
・展覧会歴、パフォーマンス歴、参考文献、ディスコグラフィー
・日本での活動を追ったアーカイブ(当時のパフォーマンス写真、プライベートフォト、フライヤーなど)
EXHIBITION:
クリスチャン・マークレー トランスレーティング[翻訳する]
会期:2021年11月20日(土) - 2022年2月23日(水・祝)
休館日: (2022年1月10日、2月21日は開館 )、年末年始 (12月28日-1月1日 )、1月11日
時間:10:00-18:00
東京都現代美術館 企画展示室 1F
詳細
※本展は終了いたしました