LIFE & SPIRIT: MASTERPIECES FROM THE CENTRE POMPIDOU, PARIS by Henri Matisse
フランス人アーティスト、アンリ・マティス(Henri Matisse)の作品集。2021年11月から2022年3月にかけて「ニューサウスウェールズ州立美術館(Art Gallery of New South Wales)」で開催された展覧会に伴い刊行された。60年間にわたる作品群をまとめた展覧会であり、世界で最も革新的で影響力が強く、最も愛されているアーティストの一人である作者の芸術へと、広く深く没頭させる。
初期のフォーヴィスム(野獣派)作家らしい冒険的な色使いから、作者が最晩年に集大成として手がけ、最高傑作の一つともいわれる南フランス・ヴァンスのロザリオ礼拝堂の静謐かつ洗練された作品まで幅広く収録。絵画やドローイング、彫刻、そしてその作品群と比較しても極めて興味深く見事な仕上がりである切り絵作品の紹介を通じ、いかに作者がその長き生涯にわたって自身のビジョンを更新し、眼に見える世界を讃え、感じ取れるエネルギーを作品として表現する新たな方法を模索し続けたかを明らかにしている。
主となる展覧作品は、初期の特に重要とされる一作である「Le Luxe I(豪奢I)」(1907年)、キャリア半ばの名作「Decorative Figure on an Ornamental Background(鑑賞的な背景の装飾的な人物)」(1925年)、晩年に制作され、有名な切り絵作品の中でも大規模な作である荘厳な自画像「The Sorrows of the King(王の悲しみ)」(1952年)。鮮やかな色やダイナミックなエネルギー、そして見る喜びと感情の力にあふれる本書は、常に創意に富み、生を肯定する画家であった作者の人生と芸術をめぐる刺激的な旅へと誘うものである。
作者の作品の比類なきコレクションを所有するパリの「ジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センター(Centre national d’art et de culture Georges Pompidou (CNAC-GP)」の協力のもと開催された。
EXHIBITION:
マティス展 Henri Matisse: The Path to Color
会期:2023年4月27日(木)- 8月20日(日)
休館日:月曜日、7月18日(火)※5月1日、7月17日、8月14日を除く
時間: 9:30-17:30
開催場所:東京都美術館 企画展示室
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※本展は終了いたしました
マティス 自由なフォルム
会期:2024年2月14日(水)- 5月27日(月)
休館日:火曜日 ※4月30日を除く
時間:10:00-18:00
開催場所:国立新美術館 企画展示室 2E
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